「ガゼ」 Japanese green sea urctin(英) ・オオバフンウニ科 日本特産種
小型のウニで、とげは短く密生しており、殻は全体的に緑っぽいのが特徴です。 名前の由来は馬の糞、すなわち「馬糞」に形が似ているところからきています。 殻径4センチ、寿命は8年ほどです。
北海道を除く日本全土から韓国あたりまで生息しており、最近では輸入物の割合が増えてきております。 非常に小柄で十分成長した状態で紫ウニと比べても、下図のような比率になります。 身は強いオレンジ色で独特の香ばしさがあり、 身の粒が小さい為、練りウニ等の原料としても使われています。
小林商店のがぜうには、この馬糞ウニで作ります。
左側が馬糞うにです。 どちらのうにも成熟した状態で、 紫うにが直径(とげを除く)7.5cmであるのに対し、ばふんうには直径(とげを除く)3.5cm程度です。
ばふんうにの身は濃いオレンジ色をしています。 殻が小さい分、身も非常に小さいです。
エゾバフンウニの身は濃いオレンジ色をしており、成熟初期段階からオスメスで生殖巣の色が異なってきます。 卵巣のほうが色、味共に濃くなります。 又、色に統一感のあるほうが見栄えがするので選り分けて市販される事もあります(価格に差はほとんどない)。
越前ウニの原料はバフンウニです。 7月下旬〜8月中旬が漁期で、生殖巣に塩をまぶし、脱水したものが越前ウニとなります。 中には50グラムで数万円するものもあります。
津軽海峡付近にニガガゼ、イヌガゼというウニがおりますが、これもバフンウニです。 苦くて食べるのはつらいです。