アリストテレスの提灯
このゴツゴツした骨は、ウニの口です。
古代ギリシャの哲学者アリストテレスが『動物記』の中で「提灯に似ている」と記したことから、 「アリストテレスの提灯」と呼ばれるようになりました。
ちなみにここでいう「提灯(ちょうちん)」とは、日本式の丸いものではなく、下のとがった街灯として用いられた物の事を指しています。
ウニはこの口で、藻類を削り取るようにして食べます。 棘皮動物の特徴である「5」に基づき、歯も五本生えています。
※アリストテレスは、天文学、気象学、動物学、植物学等の自然科学の論述も多く残しています。 グルメだった氏は、鯛の旬は春、蛸の旬は秋から冬、と書き残しています。